U&C 新製品紹介
New Products & Service 構造解析/断面

橋脚の設計・3D配筋
(部分係数法・H29道示対応) Ver.7

各種形状・形式に対応した単柱式RC橋脚の設計計算、図面作成プログラム

3DA対応
計算・CAD機能
3D配筋対応
電子納品
SXF3.1
IFC
3D PDF

●新規価格

396,000円(税抜360,000円)


●リリース2023年9月

Ver.7の改訂内容

 「橋脚の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応) Ver.7」では、主に下記の機能追加、拡張を行っています。

・「落橋防止システムの設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)」との連携
・柱設計時のレベル2地震時動水圧対応
・はり設計機能拡張

今回はこれらの拡張内容や使用例などについてご紹介します。

「落橋防止システムの設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)」との連携

 Ver.7では、昨年9月に新規リリースされた「落橋防止システムの設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)」(以下、落橋防止製品)との連携機能として、下記のデータ取込みが可能です。

(1) 落橋防止装置の3Dモデル
(2) 落橋防止装置の死荷重(コンクリート部)
(3) 落橋防止製品の計算書


(1)については、落橋防止製品で設定した各装置を本製品の3Dモデルへ取込みます。図1は、壁式橋脚に鋼製ブラケットによる縁端拡幅部を取込んだ場合の例で、BIM/CIMにおける3Dモデルの詳細度を向上させることができます。

図1 3Dモデル連携


(2)については、図2のように、落橋防止壁や縁端拡幅部等の自重をその他死荷重として取込みます。その他死荷重は、偏心モーメントや地震時慣性力を自動的に考慮するため、より実状に近いモデルの作成が可能です。

図2 その他死荷重


(3)については、図3のように、本製品の計算書に落橋防止製品で作成済の計算書を統合します。既に対応済である「基礎の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)」や「震度算出(支承設計)(部分係数法・H29道示対応)」との計算書統合機能と併用することで、作業効率の更なる向上が可能となります。
※各データ取込には、落橋防止製品のVer.1.1.0以降が必要です。

図3 計算書統合

柱設計時のレベル2地震時動水圧対応

 「道路橋示方書・同解説 Ⅴ耐震設計編」(以下、道示Ⅴ)では、レベル2地震動を考慮する設計状況における地震動水圧の評価方法として、下記の2つが規定されています。
(1) 等価重量に付加重量を考慮する方法(静的解析により影響の程度を概略検討する場合)
(2) 躯体に付加質量として設定する方法(動的解析を行う場合)

 

 Ver.7では、図4の設定を設け、検討方向ごとに地震時動水圧を考慮できるようにしています。

図4 地震時動水圧の設定

 

 また、(2)のケースを想定し、非線形動的解析モデルエクスポート時には、図5のように地震時動水圧作用区間への節点質量としてモデル化します。

 

実務上は、本製品で(1)の付加重量として静的解析による概略検討を行った上で、設計者により地震時動水圧の影響が大きいと判断される場合、(2)により動的解析を実施するという流れとなります。
※動的解析については、「Engineer’s Studio®」をご利用下さい。

 

 


図5 地震時動水圧付加質量

はり設計機能の拡張、その他

 はりの設計においては、スターラップ設定方法の拡張、設計水平震度関連の考え方拡張、支承名称の設定追加、計算過程の出力追加など、10項目以上のご要望に対応しています。また、はりの設計以外についても、操作性や利便性の向上を目的とした、機能拡張・改善・制限緩和等を行っております。これらの対応がお客様の業務効率向上の一助になれば幸いです。
(Up&Coming '23 秋の号掲載)

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