Engineer's Studio® Ver.12 バージョン更新内容

2026年 04月 23日 更新

Ver.12.00.00更新日:'26.02.27

プログラムの新機能

  • プッシュオーバー解析と地震時保有水平耐力法による照査機能を追加しました。プッシュオーバー解析では、各部材におけるひび割れ、初降伏、終局、せん断耐力といったイベントが発生する荷重載荷幅をプログラムが自動的に決定します。その後、破壊判定(曲げ破壊型、曲げ損傷からせん断破壊への移行型、せん断破壊型)を行い、地震時保有水平耐力法に基づく照査を実施します。本機能の特徴は、上部構造の慣性力によってはり軸線位置に生じるモーメントを各支承位置の鉛直荷重に等価置換して作用させる偶力の自動載荷機能、イベント一覧の提示、および荷重-変位曲線の可視化です。
  • 令和7年道路橋示方書に準じた照査機能に対応しました。主に、曲げ応力度照査、曲げ耐力照査、せん断耐力照査、曲率照査、変位照査(単柱式RC橋脚と単柱式鋼製橋脚)、残留変位照査(単柱式RC橋脚と単柱式鋼製橋脚)です。
  • 製品ヘルプおよびQ&Aを参照してAIが回答を生成するF8-AI® UCサポート機能を新たに実装しました。

プログラムの機能改善

  • 部分係数設計法(H29道路橋示方書)の曲率照査に安全係数を考慮した許容曲率(φa=φls2/α)を算出するようにしました。通常は安全係数は1.0ですが、免震橋の場合に限定的な塑性変形に抑える照査を目的としてαに2.0等の任意値を入力することが可能です。
  • M-φ特性とばね特性に、「骨格形状がバイリニア対称かつ内部履歴が弾性」と「骨格形状がバイリニア非対称かつ内部履歴が弾性」の場合を追加しました。
  • ナビゲーション「抽出と保存」に「減衰要素抽出クエリ、減衰要素時刻歴クエリ」を追加しました。これにより、グループの中にある減衰要素の最大最小を取り出す設定が可能です。
  • 平板要素の結果画面にガウス点とガウス点番号を表示する設定を用意しました。
  • 平板地盤ばねで自動的に生成されたばね要素をリメッシュ要素のグループに所属させる機能を追加しました。これにより、自動生成されたばね要素が、各リメッシュ要素のグループに所属されるので、結果表示のときに各グループで表示/非表示の切り替えが可能になりました。
  • ナビゲーション「抽出と保存」に「ケーブル要素抽出クエリ、ケーブル要素時刻歴クエリ」を追加しました。これにより、グループの中にあるケーブル要素の最大最小を取り出す設定が可能です。また、個別結果に「ケーブル要素」を追加しました。ケーブル要素の時刻歴結果を数値やグラフで確認できます。
  • コンタ切断図のナビゲーション「スタイルオプション」に、2次元断面力図を反転させる設定「軸に対して反転」を追加しました。同じ設定は、「テーブル表示」ボタンを押して呼び出される「コンタ切断図パラメータ」画面の列にもあります。
  • コンタ切断図の2次元断面力図をDXF/DWG形式でエクスポートする機能を「テーブル表示」ボタンを押して呼び出される「コンタ切断図パラメータ」画面に追加しました。
  • ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|断面サムネイル」から呼び出す断面詳細画面に「次へ」ボタンと「前へ」ボタンを設置しました。これにより、作成済みの断面を次々に切り替えて表示させることができます。
  • ナビゲーション「荷重|荷重の定義|荷重値」から呼び出す画面の上部で荷重ケースの選択肢に「なし」を追加しました。これを選択すると、ナビゲーション「表示設定|荷重と支点|ターゲット」内に表示される荷重ケースにおいても自動的に「基本荷重ケース」が選択されるように制御しました。これにより、全ての荷重ケースの荷重図が3次元モデルに表示されます。

プログラムの不具合修正

  • ファイバー要素に用いる鋼板ヒステリシスに鉄筋の引張限界ひずみεstの入力や限界状態2又は3の選択が表示されていましたので、それらを削除し、圧縮許容ひずみεaを入力するようにしました。同時に、自動生成されるひずみレベルやひずみ基準にも反映されるようにしました。
  • FEM解析後にばね要素の結果をCSVファイルにエクスポートする出力において、特定のばね要素だけ指定すると空欄になる不具合を修正しました。
  • 活荷重載荷(影響線載荷)後に「ばね要素 CSVエクスポート」を実行しても、ばね要素の結果が出力されていなかった不具合を修正しました。
  • 橋脚残留変位照査、PFD橋脚変位照査、PFD橋脚残留変位照査の入力が不完全な場合(例えば、節点名称が無指定など)に、固有値解析を行い、結果付きで保存後、そのファイルを読み込むと「プリ処理中に予期せぬエラーが発生しました」というエラーが発生する不具合を修正しました。

Ver.12.00.01更新日:'26.02.27

プログラムの不具合修正

  • プッシュオーバー解析と地震時保有水平耐力法の照査を実施した結果ファイルを読み込むと、結果モードにならず、入力モードになる不具合を修正しました。

Ver.12.00.02更新日:'26.04.23

プログラムの機能改善

  • 令和7年道路橋示方書III「5.10 プレストレスを導入するコンクリート部材の限界状態1|5.10.2 曲げモーメント又は軸方向力を受ける棒部材(4)」の「コンクリートの引張抵抗を考慮した全断面有効としてのコンクリートに生じる引張応力度が引張鉄筋の図心位置において応力度の制限値を超えない」照査に対応しました。
  • 平板要素の要素座標系を円筒座標系で設定する際のオプションを追加しました。従来は、メッシュ要素内のプリミティブのzp軸を「円筒半径方向->円接線方向->円筒軸方向」(RTN法)の順で決定していましたが、新しいオプションとして「円筒軸方向->円筒半径方向->円接線方向」(NRT法)の順で決定する方式を選択できるようにしました。
  • ナビゲーション「FEMモデル|FEM初期状態」に「ケーブル要素」の情報を表示するようにしました。プリ処理後に数値が表示されます。
  • 平板要素のコンタ切断図に「スクリーンショットを撮る」ボタンを追加しました。
  • プッシュオーバー解析後の荷重変位曲線において、各部材の応答せん断力がせん断耐力Ps又はPs0を超えた点の表示色を、従来の紫から赤に変更しました。

プログラムの不具合修正

  • メッシュ要素の編集画面から1メッシュ1プリミティブに分割しようとするとき、アクセス違反エラーが発生していた不具合を修正しました。
  • 平板要素の座標系を円筒座標系に設定したメッシュ要素を、1メッシュ1プリミティブに分解した際、分解後の各メッシュ要素(プリミティブ)の座標系自体は円筒座標系に設定されていたものの、座標系ウィンドウ上では「直交 座標系」ボタンが指定された状態で表示される不具合を修正しました。この状態でファイルを保存すると、保存したファイルが読み込めなくなる問題も併せて修正しました。
  • 平板要素結果の「材料ひずみ」または「材料応力」において、「平板要素(Max/Min)」タブの備考欄では「最上端」と表示される一方、「平板要素 現在情報」タブの備考欄では「最下端」と表示される場合、後者の表示が誤りでしたので「最上端」と表示するように修正しました。この不具合は、Ver 3.1.0以降に内在していました。
  • プッシュオーバー解析ではないモデルの入力データのレポート出力において、シーケンス荷重に関する内容がプッシュオーバー解析の章の下に出力される不具合を修正しました。
  • 解析設定で荷重載荷方法を「プッシュオーバー」に設定しており、かつ、解析設定で「内力によるフレーム要素断面力算出」を「1次力+2次力」に設定している場合に、フレーム要素に発生する断面力が正しく処理されていなかった不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「荷重|ランの定義|初期状態|ラン」で「ランで初期断面力を使用」にチェックを入れている場合、ナビゲーション「荷重|ランの定義|初期状態|節点の制約条件」によって算出されたケーブル要素の長さが、ランの初期状態として使用されます。本来、この挙動はナビゲーション「荷重|ランの定義|初期状態|固有値解析」の「固有値解析で使用」のチェック状態には依存しない仕様でした。しかし実際には、「固有値解析で使用」のチェックがオフの場合に、「ランで初期断面力を使用」をオフにした際のケーブル要素長がランの初期状態として誤って使用される不具合がありましたので依存しないように修正しました。
  • ファイバー要素に割り当てるファイバー断面において、1つの断面要素が最大セル数3000個を超えた場合に適切なエラーメッセージが表示されない事がある不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「固有値解析と減衰|減衰モデル」において、モードの選択方法を「モードの選択」に設定した際、固有値解析結果の表内でカーソルキーによるモード選択ができない、また Shiftキーを押しながら複数セルを範囲選択できない不具合を修正しました。
  • 断面を作成するときに任意形状断面とRC断面形状を混在させて作成した後に断面詳細画面の「次へ」ボタンを押すと「無効なクラス型キャスト」エラーが生じる不具合を修正しました。

更新履歴バックナンバー

LOADING